Love of space 1
「しゅーへい。
彼女とは順調?!?!」
あれから何時間経ったのだろうか。
とにかくバカみたいに笑って
バカみたいに酒を飲んでいる俺たち3人。
そして、かなり酔っぱらった美希が俺に絡んでくる。
『彼女??
んなもんいねぇよ。』
俺はそう言って残っていた酒を飲み干す。
「えっ?!別れたの?!?!」
なぜかパァーと明るくなる美希の顔。
祐司はそんな美希を見てなぜか楽しそうに笑っている。
『そうそう。
コイツ、振られちゃったんだよ、可愛い年下の彼女に。』
ニヤニヤと笑う祐司。
コイツ…最高にウザイ。
「秋平の彼女って年下だったの?!」
驚いて目を丸くする美希。
『あれ?何歳年下だっけ??』
祐司は俺に話しを振ってくる。
だけど俺はシカト。
絶対言わない。
もう零のことにふれるんじゃねぇよ。
俺は忘れたワケじゃないんだ。
零のこと、まだ吹っ切れたワケじゃないんだ。
お酒のせいか、なんのせいか分からないが
急に泣きそうになった。