Love of space 1
「どうしてキスしたか??
そんなの…簡単な話だよ。」
美希は俺に近づく。
「私はまだ、好きなの。
……秋平のことが好きなの。」
そう言って美希は俺にまた、キスをした。
『何すんだよ?!?!』
俺は急いで立ち上がった。
そしてイスに座って気持ちを落ち着ける。
「その様子じゃ、まだ元カノさんのことが忘れられてないみたいだね。
私は…元カノの代わりになれない??」
美希は目に涙を浮かべる。
そんな目、するな。
俺はそんなんじゃ落ちないぞ??
『代わりになんかなれるワケがない。
美希は美希。
アイツはアイツなんだ。
美希はアイツの代わりになれない。
………なれるワケがない。』
俺はゆっくりと言葉を発した。
零の代わりなんてこの世にいない。
零は零だから……。