Love of space 1
「あのときは魔が差したの。
秋平が相手してくれなくて、淋しくて…。
そしたら丁度、告白されて、それで…。」
美希の口から聞かされた2年前の話の真実は
大和が言った通りだった。
でも、そんな話は聞きたくない。
あれはあれで俺の中じゃ解決した問題なんだ。
『もういいんだ。
俺はお前と…美希と友達でいたいんだ。
それ以上の関係にはなれない。
お前とはいい友達でいたい。』
俺は静かに呟いた。
美希はそのまま立ち上がった。
「秋平…ごめんね。」
美希はそう言って俺の前からいなくなった。
俺の部屋に
たくさんの酒の缶と
かすかに香る香水の匂いを残して…。