Love of space 1
『今日…零が泣いてたんです』
俺がそのまま黙ったためか浩介は言葉を発した。
『え…………??』
俺は浩介の言葉に驚いて顔を上げた。
『俺、いくら先輩とは言え零を泣かせるのだけは許せないです。
先輩は零のこと……
まだ…好きなんですか??』
俺は今にも逃げ出したい気分だった。
どうして……?
どうして、零が泣いたんだ??
…………今日のことが原因か?
今日、久しぶりに零が調理室に来た。
藍葉と2人で。
俺は必死にいつも通りの様子を装った。
本当は心臓バクバクで
手にびっしり汗かいてて
すっげぇ緊張してたけど……。