Love of space 1
『そんなこと言ってどうするつもりだった??
零だって先生だって戸惑うだけだろ?
それにここ学校。
教師が生徒に告白しちゃいけない場所。
それくらい分かってるだろ??』
大和はそう言って俺の肩に手を置いた。
俺はまたバカなことをしようとしていた。
何も考えずに零に
”好きだ”
って言いそうになった。
大和がいなかったら、言っていたんじゃないだろうか…。
『俺、何やってんだろ…。』
そう呟いて俺はハハッと乾いた笑いを漏らす。
自分を見失うところだった。
俺が俺自身が決めたこと。
”もっと格好良くなったら零を迎えに行く。”
簡単ではないことだけど、俺は格好良くなる。
……格好良くなりたい。
そして零を迎えに行く。
そう零と別れたときに決めたはずなのに…。
俺は何をやってるんだ…?
あんなんじゃ格好良くなんてなれないじゃないか。