Love of space 1
『ちょっセンパイっ!!』
今度は浩介に腕を引っ張られる。
そして水谷先生と同じように、
先生には聞こえないような小さな声で
『もしかしてですけど、
あの先生は先輩と零のこと知ってるんですか??』
と、聞いてきた。
俺は黙って頷く。
『あっ、ついでに。
あの先生は水谷先生って言うの。
ちなみに俺の同期。』
そう言って俺は水谷先生のほうに向き直った。
『俺、この学校出身なんですよ。
で、コイツの先輩に当たるワケです。』
水谷先生は納得顔。
『僕は朝倉先生の後輩に当たるワケです。』
浩介は水谷先生に頭を下げた。
そんな浩介に水谷先生は優しく微笑んだ。