Love of space 1
『俺は仮にも教師の卵なの!!
お前に怒られてちゃ面目丸つぶれだろ?』
と小声でなぜかケンカを始めた浩介と大和
そんな2人を見て藍葉も川北も俺も笑っていた。
『浩介!いい加減にしろよ』
あまりに浩介が幼稚すぎて俺は笑いながらツッコむ。
………………あっ。
やっべぇ……
いつものクセで”浩介”って言ったよな、俺。
「先生、今浩介って言った??」
藍葉に突っ込まれる。
『あ?いや?言ってないけど??』
俺はそう言って話を逸らした。
結局、それから2時間くらい調理室で話していた。
ずっとみんな笑ってて、
こんなにも近くで零を見たのは久しぶりだった。
直接会話を交わすことはなかったけど、
それでも零の笑顔を間近で見れて、
………嬉しかった。