Love of space 1
『俺なんかおかしいんです。
今、人生で2回目のモテ期を迎えているかもしれないです。
教育実習に来て、10回は軽く告白されてる。
全部、断りましたよ?
もちろん。
でも、どうしてもあの子の告白には断れなかった…。』
浩介は膝に顔を埋めた。
告白を断れなかったってことは、付き合ってるってこと??
『先輩、勘違いしないでくださいよ?
付き合ってはないんです。』
と、意味深な発言をする浩介。
意味分かんねぇよ。
この際、はっきり言っちゃえよ…。
『浩介??
どういう意味??』
俺は浩介の隣に座った。
教師と教育実習生の2人が調理室の隅で膝を抱えて座り込んでいる。
なんて光景を生徒が見たら、どう思うんだろうか??
そんなことを考えながらも浩介の話に耳を傾ける。