Love of space 1
『センパイ!!
ホントッに違いますよ?!
先輩に嫌味じゃなくて、
俺のただの”ノロケ”ですからね?!』
俺が浩介を睨むからビビッてまた、自分で”ノロケ”だと言いやがった。
ってか、彼女がいない俺的には
”ノロケ”自体が嫌味に聞こえるんだよな。
はぁーーーーー。
彼女いないってこんなにも淋しいものなかよ…。
零…俺の元に帰ってきてくれよ……。
『じゃっまた、年明けくらいに!!
失礼しましたぁー』
元気よく調理室を出て行った浩介。
おい、浩介。
お前の妹を俺に返してくれぇぇぇぇ!!
と、叫んでみる。
けど、零が帰ってくることがないことは絶対に分かっていた。
この世の中に、
”永遠”
と
”絶対”
この2つの言葉が存在しないのはなぜなんだ……。