Love of space 1
2人きり
『………もしもし??』
次の日。
今日も俺は調理室に来ている。
そしてやってしまった。
零に、
零に、
電話を
………かけてしまった。
「………………先生。」
久しぶりに聞く電話越しの零の声。
”懐かしい。”
そうとしか言いようがなかった。
これを当たり前のように俺は毎日やっていたんだ。
『センターどうだった??』
「………………………」
なかなか答えてはくれない零。
その沈黙が俺を不安にさせる。
やっぱり、俺からの電話なんて迷惑でしかないんだ、
そう思ってしまう。