Love of space 1
「先生、私ね…………」
零が何かを言おうとしている。
でも、俺はその何かを聞いてはいけない気がした。
だから、
『なあ西城』
俺は零の言葉を制した。
『それは胸の中に閉まっておきなさい。』
………ダメだ。
まだ、ダメなんだ。
俺はその言葉を聞く勇気がまだない。
だから、まだ言わないでくれ。
そして俺は口調も声色も変えて決死の一言。
『ってそれより今から調理室来いよ。』
と、言った。
これだけのことなのにこんなにも緊張している俺。
やっぱ、格好悪ぃ………