Love of space 1
『なんで…??』
俺は小さな声で呟いた。
しかも俯いて。
「先生??私、帰らなきゃ…。
だから、手離して??」
零が迷惑していると分かっていたのに
『ヤダ…絶対離さない。』
腕を離すことができなかった。
「ヤダとかじゃなくて…。
どうしたの?
先生、おかいよ…??」
『だーっ!もう無理!!』
俺は顔を上げて叫んだ。
自分でも何をしたいのか分からなかった。
どうして零を離すことができないのか分からなかった。