Love of space 1
結局、俺は手前から3番目の教室に入った。
『な、何やってんだよ…?!?!』
そこには制服を脱がされ欠けた零と垣本がいた。
垣本は俺の姿を見て怯えた表情をしている。
『垣本…その手を離せ。
そしたら今回のことは俺の胸だけにしまっといてやるから。』
なるべく冷静さを装う。
垣本は零から手を離し、その場を離れた。
『零?!大丈夫か…??
アイツに何もされてないか?!』
垣本が教室を出て行った瞬間、俺は零に駆け寄った。
「…………先生。」
零は泣きすぎたのか目が真っ赤になっていた。
ごめん、零。
「先生…どうしてここにいるの?」
『喋らなくていいから。』
俺はそう言って零を黙って抱きしめた。
ごめん、零。
お前を守ってやれなくて、ホントにごめん。