Love of space 1
それから泣き疲れたのか零は眠ってしまった。
俺は自分の着ていたスーツの上着を零にかけてお姫様抱っこをした。
そして走って保健室へ。
『先生、失礼します。』
一言声をかけて保健室へ入る。
「あ、秋平くん。」
俺の顔を見た保健の先生は優しく微笑んだ。
ちなみに保健の先生とは顔見知り。
俺が高校生だったとき、この学校に通っていた。
そして先生にはサボるときによく保健室を利用させてもらっていた。
そういう縁で教師になった俺は今もたまに先生にはお世話になっている。
「あれ?!西城さんじゃない。」
俺の腕に抱きかかえられた零に気がついた先生。
『あの、俺出て行くんで零の着替えお願いします。』
それだけ言った俺はベットに零を寝かせて保健室を出た。
冷静さを取り戻すために、
俺は調理室へ戻った。