Love of space 1
最後の調理室
【ガラッ】
ドアが開いた。
俺は顔を上げる。
そこにはアイツの姿があった。
俺が待っていたアイツの姿が。
立ち上がった俺は冷蔵庫へと近づく。
さっき考えてた。
零が来たら、どうするかって。
『ほい!これやるよ!!』
冷凍庫からある物を取り出した俺は零に投げる。
『ナイスキャッチ!!』
俺が投げた物は
「保冷剤……??」
『目に当てとけよ。』
俺は指で目を示す。
『泣き虫のお前のことだから、
泣きすぎて目がやばくなってんじゃないかなって思ってさ。』
零が来るまでの間、ずっと考えてたことはこれだった。
『お前…夢見つけたんだって?』
俺は零の隣に座る。
こんなことでドキドキしている俺。
ヤバイな…。