Love of space 1
『もうお前はここの生徒じゃないよな?』
俺はクソ真面目に零に聞いた。
そんな俺を見て零は少々驚いていたが頷いた。
『じゃあ俺とお前は先生と生徒じゃないよな?』
変なことを聞いてるのは分かってる。
けど、確認しておかないと気が済まないんだ。
『零って…なんでそんなに可愛いの??』
口が勝手に動いた。
ば、バカだ…俺。
「か、可愛くなんかないしっ!!」
照れながら否定する零を見て、また可愛いと思った。
愛おしいと思った。
『そういうところもヤバイな。
だから襲われそうになるんだよ。』
そんなお前を俺は守りたい。
守ってやりたいんだ。
「仕方ないじゃん……。」
頬をほんの少し赤く染めて上目遣いで俺を見る零。
そんな顔で俺を見るな。
恥ずかしくなるだろ??
『この意地っ張りめ。』
俺はクククッと笑う。
もちろん、照れ隠し。