Love of space 1

清水大和






『はぁ~』


俺は大きすぎるほどの溜め息をつく。


毎日調理室に来ていた西城があの日以来一度もここに来ていない。



【ガラガラガラ】



そこへ久しぶりに開いたドア。



俺は西城かと思い


『さい………』


西城!と叫んで振り向いた。



でもそこにいたのは


『よっ!!朝倉さん!!』


清水大和だった…。



『なんだ…お前かよ。』



思わず呟いた俺。



『うわぁ…ひどいな…先生。


仮にも俺は可愛い生徒のはずだけど??』


ニヤッと笑う清水。




『そうだけどさ……』


気が抜けてしまった俺はイスに座り込む。





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