Love of space 1
第3章
限界
【ガラガラガラ】
またドアが開く音がした。
でも今度は振り向かなかった。
また違う人だったらショックだから…
「しつれーします」
でもこの声に鳥肌が立った。
そして俺はお皿を洗っていた手を止めて
『お―っ!西城!!
何が”しつれーします”だ。
いつも勝手に入ってくるくせに。』
と、言って振り返った。
そして俺を見て何も言わずに突っ立っている西城。
そんな西城に
『西城…??
またぼーっとしてんのか?
それがお前の特技なのか??』
なんて嫌味を言ってみたりして…??
ってか俺、なんかすごくない?!
こんなにもいつもと変わらない感じで話せちゃって
嫌味まで言えちゃって…。
「うるさいよっ、せんせっ」
西城も気にしてないみたいだし…
良かった……。
これで一安心だな…