Love of space 1
「じゃあ誰なの??」
不安そうな西城の声。
『西城が教えてくれたら教えてやるよ』
なんて意地悪なことをいう俺。
「先生が教えてくれたら教えてあげる」
ふふっ……
思わず笑いそうになった。
だって俺の予想当たったんだぜ?
西城なら絶対に言うだろうって…。
仕方ない……。
俺の好きなヤツ…教えてやるよ。
『それじゃあ、目瞑って??』
見られるのはさすがに恥ずかしいしな…
西城は素直に目を瞑った。
それを確認した俺はまずドアの鍵を閉める。
誰かに入ってきてもらったら困るからな。
そしてゆっくりと歩き西城のところへ向かう。
西城に近づくにつれて俺の心臓の高鳴りが増す。
バカか俺は…。
思わずそう呟きたくなった。
なんでこんなにびびってんだよ。
告白くらいしたことあるだろ??
なんて心の中で呟く。
やっぱり俺はチキン野郎だな…。