Love of space 1
俺は朝、西城に帰りに調理室に来るように言った。
そして授業後。
調理室に来た西城。
『よぉ!西城!!』
俺はいつもと変わらない様子で西城に声をかける。
そして西城は俺の顔を見るやいなや
ボロボロと大粒の涙を流し、
俺に抱きついてきた。
『ん?どうした…??
なんかあったのかよ…?』
俺はそう言ってぎゅっと抱きしめる。
でも西城は何も言わずにただ涙を流すだけだった。
だから俺は
『大丈夫、大丈夫』
と、繰り返した。
そして
『大丈夫か…零??』
と、言った。
そうすると顔を上げた西城…零。
おもしれぇー!!
さっきまで泣いてたのに俺が
”零”って名前で呼んだだけで笑顔になってるよ…コイツ!
『おい、顔がニヤけてる!!』
思わず言ってしまった俺。
そして案の定睨まれた。
でもそんなこと気にせず
『ははっ、冗談だって。
それで何があったんだ?
話してみろよ…??』
と、俺は優しく声をかける。