Love of space 1
夏休み
「もう夏休みですね」
俺の隣の席の水谷先生が話かけてきた
『そうですねぇ~』
「なんかテンション低くないですか?」
そりゃあ仕方ないよ、水谷先生…。
学校で零に会えなくなるんだからな
『西城に会えないじゃないですか』
と俺が言うと
「なんですか…それ…?」
水谷先生はそう言って笑っている
『笑わないで下さいよ~』
なんか恥ずかしくなって俺は顔を赤く染める
「すいません…。
我慢できなくなってしまって。」
水谷先生はそんなことを言いながらもまだ笑っている
俺は拗ねてパソコンをつける
「西城零に会えないことはないでしょ?」
やっと笑うのをやめた水谷先生
『でも忙しいじゃないですか』
水谷先生だって1年目だから知ってるでしょ?
研修があるし、
職員室にいれば
「朝倉先生!これ○枚コピーお願いします」
など少しパシリにされて大変なんだってこと。