Love of space 1
今日は1学期終業式
チラッと零に目を走らせると俺が初めて見たときと同じように
大きな口を開けて眠そうに欠伸をしていた
そうすると零と目が合い俺は
”大好きだよ。零”
と口を動かした
零は恥ずかしそうに頬をピンクに染めて
”ばーか”
と口を動かす
思わず笑いそうになるのを堪える
隣の水谷先生に横目で見られた
そうすると水谷先生は悪戯っ子のように笑った
俺は恥ずかしくなって下を向く
でもさっきの零があまりにも可愛すぎて脳裏から離れない
おい…零…。
俺はお前にハマリすぎてしまったみたいだ
お前は…零は俺に気を遣いすぎなんだよ。
お前は我慢しすぎなんだよ。
もっと我が儘になってくれてよかったんだよ。
もっと俺を頼ってくれればよかったんだよ。
こんなに苦しい思いをするならば、
好きでもその気持ちを抑えなければならなかったのか…?
俺の判断は間違っていたのか?