Love of space 1
第4章
制御
『もしもーし?零??』
俺は学校から帰り携帯電話を片手に持ち電話をかける
そして少しトーンを落とし言葉を発する
「どうしたの?せんせっ??」
向こうからは零の嬉しそうな声が聞こえる
『俺…もう我慢できねぇ…
会いたいよ…零……』
これは俺の本心の言葉。
零は何も言わない
だから俺は次の言葉を口にする
『今から家行っていい??』
独り暮らしの零。
だからきっといつ行っても大丈夫なはず
「大丈夫だよ??」
『向かえに行くから待ってて』
俺は零の返事も聞かずに電話を切った
今から零に伝えに行く。
運転しながら思い出していたのは水谷先生の言葉。