Love of space 1
『俺、零と……別れます。』
俺の言葉は静かな調理室に響いた
「朝倉先生………??」
水谷先生に呼ばれ俺は振り向いた
「私は止めませんよ?
朝倉先生がそうしたほうがいいと思うならそれでいいと思います。
でも後悔だけはしないでくださいね」
ニコッと俺に微笑みかけた水谷先生
『水谷先生なら…どうしますか?』
俺の問いに水谷先生は眉間にシワを寄せる
「私もきっと…同じことを考えたと思います
まあその立場になってみないと分かりませんけど…
でも朝倉先生の判断はきっと正しいと思いますよ」
俺は水谷先生のこの一言に救われた。
水谷先生の言葉がなかったら、まだ迷ったままだったかもしれない
いや…今もまだ迷ってる
でも俺は決めたんだ…。
零に会ってしまったら決意なんて揺らぐかもしれない
ダメだ………。
俺…めっちゃ弱いな。
こんなこと考えてるなんてさ…
もう揺らがない…と思う。
なんて考えていたらもう零のマンションが目の前