Love of space 1
『零…ごめん…。』
守ってやれなくて…
辛い思いさせて…
ごめん……。
「え…?!何が…??」
『俺、お前のこと好きだ
やべぇくらい好きだ…
だけど………』
一度言葉を切った
『だけど別れよ………。』
言ったあとに後悔が押し寄せた
零が居なくても俺は大丈夫なんだろうか?
零がいなくても俺は頑張れるのだろうか?
「え…??何言ってるのせんせ…
意味分かんないよ…」
哀しそうな零の声。
好きだけど別れるということが
こんなにも辛いなんて思ってなかった
でも俺の最初で最後の我が儘を…
『ごめん…零…
俺、もうお前を苦しめたくない
なんかあったら
いつでも電話してきていいから
じゃあまた学校でな』
零の目からは大粒の涙が零れていた
『じゃあな、西城』
俺はあえて”零”と言わなかった
そして静かに車まで戻る
途中で堪えきれなくなった涙が溢れた
拭いても拭いても止まらない涙
格好悪ぃ…な。俺……。
ふと空に目をやると珍しく、
たくさんの星が輝いていた。