Love of space 1
独り
『ちぃわーすっ』
8月30日。
水谷先生以外の久しぶりの訪問者が調理室にやってきた。
男女1人ずつ
『お前らか……』
2人の顔を見た俺は呟いた
「失礼しちゃうなぁ~」
女のほう…藍葉が俺の肩を叩く
『ホント失礼だよな』
男の方…清水も俺の肩を叩く
『なんでここにいるんだよ?』
露骨にイヤな顔をする俺。
「独りになって寂しくないかなぁ~と思って。
部活あったし様子見に来てあげた」
藍葉は俺を軽く睨む
『メールも電話もなくなった今、
悲しんでるんじゃないかってな?』
清水はニヤッと笑っている
『お前らさ………』
コイツらは多分俺と零が別れたこと知ってるだろ?
多分ってか絶対知ってるだろ…。