Love of space 1
『水谷先生!!』
調理室に入ってきたのは水谷先生だった。
水谷先生なら俺の気持ちを分かってくれる。
だから清水と藍葉を説得させてもらおう!とセコイことを考える俺。
「あっ!光先生じゃん!!」
藍葉は水谷先生を見てなぜか嬉しそうな顔。
『え?2人…知り合い…??』
まさか…そんなことある訳ないよな?
だって水谷先生は2年は担当してないはずだぞ…??
「だって光先生はうちの部の副顧問だよ?」
うちの部の副…顧問…??
陸上部の…副顧問…??
俺…そんな話聞いてないぞ??
「あれ?言ってませんでしたっけ?
私、中高と陸上やってたんですよ」
水谷先生………
そういう大事なことは言ってもらはないと困りますよ。
藍葉と水谷先生が繋がっているなんて…。
『あの~俺だけ知らないのかなぁ??』
清水は気まずそうに水谷先生を指さす。
「あぁ…キミは清水大和くんだよね?
私は水谷 光。よろしくね?」
水谷先生は清水に手を差し出す
『よろしくっス』
清水は水谷先生の手を握る
おい、おい…。
これでみんな繋がっちゃたじゃねぇかよ…。