Love of space 1
「まっいいや。
で、なんで零と別れたの?」
諦めた藍葉は俺の方に向き直る
『水谷先生…説明お願いしてもいいですか?』
水谷先生はニコッと微笑み頷いた
さすが水谷先生だ!
俺のことを分かってくれてる
俺は何も言わずに水谷先生の話を聞いていた
「朝倉先生はこれ以上西城さんを苦しめたくない、と思って別れたんです。」
水谷先生はこの一言しか言わなかった
短いな、と思っている俺。
人任せにしたくせにな…。
『でも朝倉先生は
”なんかあったら
いつでも電話してきていいから”
って言ったんですよ?
これはありえなくないですか?』
さっきから清水はそのフレーズにこだわりすぎだろ。
「そうだねー。
確かにありえないかもしれないね。
でもそれが朝倉先生の優しさなんじゃないかな」
よっ!!水谷先生っ!!!
俺のこと理解してるじゃん
俺の優しさなんだよ…清水!!
でも清水はあんまり納得してなさそうな感じ
そんな清水をなだめている藍葉。
まあ水谷先生のおかげで一件落着(?)だな