Love of space 1





「今日、授業あるらしいですね」


いつのまにか夏休みは明け、もう通常通りの授業になっている


そして今日は2年D組の


『そうなんですよね…。』


授業がある。


「頑張って下さいよ」


水谷先生はそれだけ言うと職員室を出て行った



俺も立ち上がり職員室を出る


いつもなら零に会える嬉しさでウキウキしながら歩いていたこの廊下。



なのに今はありえないくらいに気が重い。



俺が教室に入る直前、チャイムが鳴る。


『ふぅ~』


俺は息を吐き出すと教室のドアを開けた



やっぱり意識してなくても…


いや…意識してるから、



零の姿を見つけてしまう


どこにいても、100人いても、
零の姿を見つけられる自信がある。


もうそんな自信は必要ないんだけどな…。



それに藍葉から視線が痛い



おい…零…。


俺を見ろよ…


なんで外の景色ばっかり見るんだよ








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