Love of space 1
『ってか、なんで未来がそんな英単語知ってるの?!』
さっきまで黙っていた清水はビックリしていたらしい
「何よ?あたしが知ってちゃダメなの?」
ムキになる藍葉。
『いや、別にいいんだけど。
お前、頭悪いのにおかしいなって思っただけ』
ストレートに言う清水は怖いモノ知らず。
「頭悪いって言うのは余分だね。
まあ本当のこと言うと、
英語が得意な零がノートにずっと書いてたのよ
それ見てたら覚えちゃった」
『零が書いてたの??』
それを聞いてまた驚いている清水。
「他にはね”Miracle”とか
”Fate”とか……??」
Miracle=奇跡
Fate=運命
零…………。
お前はどんな思いでその言葉を書いたんだ?
俺をとことん避け続けてそれなのになんで
そんな言葉を何回も書いたんだ…??
偶然や奇跡。
これは俺も思った。
でも
”運命”
なんて…
残酷すぎる
神様…。
どうか俺をこれ以上、
苦しめないで下さい。
もう我慢してた思いが
溢れ出してしまいそうです…。