Love of space 1
『先生は西城と別れたんですよね??』
俺はゆっくりと首を縦に動かす
『俺ならそうしませんね。
絶対、自分から手を離そうなんて考えません
まだ先生は青いですから。
まあこれからどうするか、ですよ??』
伊藤先生は俺の肩に手を置き去っていった
『大人だ……。』
伊藤先生は大人だった。
生徒をよく見ている。
俺は伊藤先生みたいな教師になりたいな。
と、考えていると
「ああいう先生って格好いいですよね」
どこからともなく現れた
『水谷先生。』
水谷先生…。
いつも急に現れるからこっちはビックリだ。
『いつからいらしたんですか?』
「最初…から。ですかね??」
盗み聞きとはタチが悪いな。
「たまたま聞こえたんですよ?
変なふうに勘違いしないでください。」
水谷先生は俺を睨む
まあそういうことにしときます。
という言葉は呑み込む