Love of space 1
『それにしても暑いなぁ~』
グラウンドでロープを巻きながら呟く。
「そうですね…」
零の額にも汗が浮かんでいる。
ってかさっきよりも元気なくなってないか?!
まああれだけ働かされれば仕方ないのか??
そんなことを考えていると
バンッ!!
何かが落ちる音がした。
その音がしたほうを振り向くと
『西城…??』
零の手から落ちた段ボールだった。
零の足元がふらついている。
危ない、と思ったときにはもう体が動いていた。
そして見事に俺の腕の中に倒れ込んだ零。
『おい?!西城…?!
どうした……??』
零の体を揺さぶってみるが反応なし。
『おい…?!西城?!
大丈夫かっ?!零っ!!』
焦る俺は思わず零の名前を下で呼んでしまった。
でもそんなことに気づかずに
『おい!零?!大丈夫か?!』
と必死に声をかけていた…