Love of space 1

別れた理由





「スースー」


と、さっきから無防備な寝顔で寝息を立てている零。



あれから山田先生がやって来て


『保健室です!保健室!!』

と、言って俺の背中をバシバシ叩いた。


俺は零をお姫様だっこをして保健室へ運ぶ。


『先生!!』

足で保健室のドアを開けて叫ぶ。


でも保健の先生はいなかった。



あたふたしている俺。


とにかく零をベットに寝かせて……


「はい、これどーぞ」


そこに現れた


『水谷先生…』



水谷先生は手に持っていた氷を俺に渡す。


『ありがとうございます!!』


氷を受け取り零の元へ



「これは…ちょっとした貧血ですね。」


何を見てそう判断したのか、水谷先生は言った。



「実は私、保健の免許も持っているんですよ?

では、ごゆっくりぃ~」


ニヤニヤと笑いながら水谷先生は保健室を出て行った。


な、何を水谷先生は……



俺は…我慢しないといけないんだ…






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