Love of space 1
『零…無理しすぎなんだよ…。』
気づいたら零の顔を見ながら呟いている俺がいた。
零は寝てるんだから、何を言っても大丈夫。
と、自分を納得させて言葉を続ける。
『やっぱり…俺、無理だよ…』
ついつい手が出てしまい零の頭を撫でる。
『零がいないと…俺生きていけない。』
ちょっと大袈裟だけど、事実でもある。
『なぁ…零。
お前は俺がいなくても大丈夫なのか??』
寝ている零が答えてくれるワケもなく、
俺は着替えてこようと立ち上がった。
でも
「私も…先生がいないとダメ…」
という零の小さな声が聞こえた。
い、今のは空耳じゃないよな?!
でもなんで起きてるんだ?!
寝てたんじゃなかったのか??
俺は思わず悲鳴をあげてしまった。
それに気づいた零は目を開けた。
やっぱり起きてた……
いつから起きていたのか聞いたら
「”零無理しすぎ”ってところから」
ぅへっ…それ、最初からじゃん…
俺は絶望のどん底へ…
と、行くかと思いきやあることに気がついた。