Love of space 1
そしてゆっくりと言葉を発する。
一言一言に俺の願いが零に届くように祈りながら。
『俺が別れようって言ったのに、
こんなことを言ったら零は
”矛盾してる…”って怒るかもしれないけど、
でも俺やっぱり―――
―――零が好きだ…』
と、言った。
でも言ったあとに少し後悔。
『あー言っちゃた…
卒業式まで言わないでおこうと思ったのに』
俺はそう呟き零から離れて目を見つめる。
『零は…………??』
もう振られるのを覚悟していた。
「今さら遅いよ!!
もう先生なんていらないよ。
私には大切な人ができたから」
と言われることを勝手に妄想していた。
だってこんな意気地なしの男なんてイヤだろ…??
「私も…先生が好き。」