Love of space 1

手料理






それから何事もなく幸せな日々が続いた。



俺が告白されてるところを見られたりしたけど、

それでも零がいない生活なんか比べ物にならないくらいに毎日が楽しかった。



ある日。


「せんせー、ちょっと失礼するよ!!」

そう元気な声がして調理室のドアが開いた。



『うわっ…藍葉かよ…』


元気な声の持ち主は藍葉。



コイツは俺を教師として見てないんだよな…

俺の中じゃちょっとした問題児。


「男からしたら誕生日とかって何が欲しいの??」

偉そうにイスに座っている藍葉。



『なんだよ…いきなり。』

俺は調理室の掃除をしている。



「何も聞かずに答えなさい!!」

なぜか怒られた俺。


意味分かんねぇー。


と、思いつつも


『なんでもいいんじゃねぇーの??

俺は気持ちだけで十分だし。』


答えた。



「ふぅ~ん。
じゃあせんせーには今、欲しいものはないんだ??」


………ない…か??





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