Love of space 1
あっ…でも、
『欲しいものはないけど、
俺は誕生日に料理とか作ってもらったら結構嬉しいかも。』
零に作ってもらったりしたら…
やべぇ…ヤバ過ぎる。
「何ニヤニヤしてるの??
気持ち悪ぅ~」
藍葉に軽く軽蔑される。
でも俺は妄想中。
って気持ち悪っ!!
自分で気が付いた俺は教師の威厳を取り戻し
『もう分かったから、
さっさと部活行けよ。』
急いで藍葉を追い出した。
俺、何零の手料理とか妄想してるんだ…??
気持ち悪いにもほどがあるだろ…
と、自分にツッコむ。
それから時間は進み今日は10月20日。
【ガラガラガラ】
放課後いつものように調理室が開いた。
多分…零だな?
ドアのほうを向くと案の定零の姿。
零はいつものように調理室には入って来なくて
ドアの前に立ったままだった。
「先生っ!今日学校何時に出る??」
『今日は…明日の用意とかあるから6時くらいにしか学校出れないけど??』
明日は1年の調理実習があるからな。
俺は食器棚から様々なお皿を取り出す。
「じゃあ学校終わったらうちに来て。
待ってるから!!」
零はそう叫ぶと調理室を出て行った。
な、なんなんだ……??