Love of space 1
そして目の前の机に並べられていく料理。
『どうした?これ・・・??』
思ったことを口にする。
「作ってみた」
ニコッと笑う零。
そしてグラスを持たされる。
「………お誕生日おめでとう。」
そして零は俺のグラスに自分のグラスをぶつけた。
……………ん??
俺の…誕生日………??
『え…?俺……??
今日…誕生日だっけ??』
そもそも今日何日だ…??
忙し過ぎて日にちの感覚がない。
「ぷっ、先生自分の誕生日覚えてないの??」
零は吹き出して笑っている。
俺の…誕生日??
えーっと…10月…20日…だっけ??
あれ…今日が10月20日…??
たまたま目に入ったカレンダー。
俺…重症だな…
「せんせっ?プレゼントないけどこれで許してね?」
そうか…
分かったぞ。
藍葉がああいうことを言ったのはこのためか。
でも妄想が現実になるってこんなに嬉しいことなんだ…
そして俺は目の前のパスタに手を伸ばす。
一口。
【パクッ】
な、なんじゃこりゃ…
うますぎだろ…