Love of space 1
「洗い物できないじゃん
この手どけてよ」
零は冷たく言い放つ。
仕方なく俺は零から離れた。
素直な俺に驚いたのか零は振り向いた。
そしてそのまままた、抱きしめる。
そして耳元で
『ヤバイ。
本気で嬉しいんだけど…』
と、囁いてみる。
『俺…零のこと好き。』
面と向かって言うのは意外に恥ずかしくて
照れ隠しでキスをした。
そのときの零の顔が色っぽくてヤバかった。
だからなかなか唇を離すことができなくて、
零と初めて深くて甘い、とろけるようなキスをした。
これ以上やると俺…手出しちまいそーだ…
ギリギリの理性を保ち俺は零から離れた。
零は苦しかったのか深呼吸している。
『やばかった…マジで手出そうだったし…』
と独り言を呟いた俺。
零が俺の生徒でいる限り、
俺は零には手を出さない。
零と付き合うことを決めたときに俺は胸に誓ったんだ。