空から君へ
俺を見たら自分から目を逸らせ。
俺が何かしても突き放せ。
生きるってことは、
死にかけているものを絶えず自分から突き放すこと。
だから
死にかけの俺を、とことん突き放して生きていけ。
お前なら
俺がいなくても大丈夫
お前を
心から愛してくれる優がいる。
俺なんかよりも大切にできる。
「絢、お前なら本当に好きで好きでどうしようもないやつに出会える」
「うんっ。陽との恋はその恋への準備期間だったのかもね」
泣く寸前の絢の笑顔に
打ちのめされた。
俺はなんで、大切な人を傷つけることしか
できないんだろう。
1年間、俺なりに大切にしてきたのに…。
神様って意地悪だよな・・・。
「幸せだった。絢に愛されて」
「陽のこと支えてあげられなくてごめんね」
絢は悪くない
悪いのは俺
病気になった俺が悪い。
それに
俺は絢を泣かせてしまう・・・
「絢が謝ることは何一つない」
お前ならわかってくれる。
そう思ってるから。