空から君へ
荒れていた。
一言で俺を表したら“最低男”
誰になんと思われようがどうだってよかった。
絢以外によく見てもらおうなんてこれっぽっちも思わなくて…。
「瑞希、別れよー」
「なんで?!」
「俺、別に好きじゃねぇし」
「は?愛してるって言ったじゃない」
「口先だけならなんとでも言える。」
学校にも行かなくなって、絢にも逢わなくなった。
他校の女子を彼女にしたり
股をかけたり。
噂はやっぱり流れていく。
絢も聞いたんだろうな・・・。
「陽!元気か?」
「優 見てのとーり!元気すぎだっての」
たまに家に優が遊びに来る。
たまに…?
いや、ほぼ毎日。
だから、絢の様子も聞いたりしていた。
「俺、絢と付き合うことになった」
「…そ」
「脈なし?」
「いちいちなんでそんなこと言うわけ?俺に関係ないね」
優がきたときに、いつも伏せる写真。
見られたくないし。
胸のあたりがチクチク痛む。
やっぱりさ、絢が好きだからしょうがねぇ。