空から君へ
第3章~希望~
人は生まれてから死ぬまでに何人の人に、
出会うのだろう?
何万人?
何千人?
何百人?
そのなかで、
学校や会社で出会うのは?
仲良く話をするのは?
でも
何千
何百
何億の中で俺たちは出会い恋人になった。
奇跡のような確率。
そして
永遠を信じ、誓った。
“一ノ瀬 絢”
その、奇跡をカタチにしたい。
足枷なんかじゃない。
目印でもない。
奇跡をカタチに
そのカタチを希望に。
助からないとわかっていても
未来を信じていたかった。
「どんな未来も受け入れる」
そう口に出すと、不思議と
勇気のような何か強いものが湧いてきた。