空から君へ
ココには、絵本やおもちゃがたくさん?
まではないが結構ある。
可哀相に小さいのに病院で過ごすなんて。
中学3年生のやつとも知り合った。
「あ~…だりぃ」
「大丈夫かしら?」
「はい…。大丈夫です」
「元くんが心配してたでしょ?」
「あ、はい。最近、友達が来てるんで毎日は顔出せないんです」
検温に来た看護師の人と話す。
結構、若い。
「どれくらい元気?」
「ん~…セックスぐらいはできるんですけどね」
「っ///なに言ってるの!じ、充分元気じゃないっ!」
「や、マジでだるいんで、本気にしないで下さいよ」
「これだから、顔のいい子は…」
「顔がいいのだけが取り柄なんで」
どこが顔がいいんだよ・・・。
どこにでもいる、普通の顔だろ。
顔、顔って腹立つ。
俺は自分の顔が嫌いだ。
あの女、母親にのこの顔が。
どこのだれが父親かもわからない。
「また…」
「看護婦さんもヤッときます?顔がいい男の検温した記念に」
「…ばっ、バカ言わないの!」
「冗談ですよ。俺、好きな女しか優しく抱けないんで」
「不特定多数?」
「そんなまさか。好きな女は一人だけ。」
点滴も変えてくれている看護師。
不特定多数なわけないっしょ。
俺は、絢だけなんだから。
「またまた…」
「それは本当ですよ。俺、一途なんで」
マジで一途だろ?俺。
もう、絢しか見てねぇって感じだろ?