空から君へ
今日は珍しく、由美、絢、優、奈菜が一緒に来ていた。
バカ話をして盛り上がる。
奈菜は相変わらずだ。
優を見る目が熱い。
「クラスどう?」
「なんかみんな、陽はこねぇのかーってうるさい」
「一ノ瀬君さすがって感じ」
俺は、いつか忘れられるのかな?
俺の存在をみんな忘れていくのかな?
寂しいな。
「奈菜はどうなんだよ」
「なにが?」
「愛しの桜樹くん」
俺の意地悪な笑顔を見て奈菜が真っ赤になる。
だけど
そんな笑顔をしていると…
―バシッ
後ろから、背中と頭をたたかれた。
その正体は・・・。
「陽!」
「陽!」
「ん?何?邪魔すんなよ。…でどうなの?奈菜ちゃん」
「陽!!」
「陽!!」
優と絢がご立腹。
優が怒るのはわかるけど、なんで絢も怒るわけ?
楽しむ俺
怒る優と絢。
「つーか、なんで絢が怒ってんの?」
「奈菜にその顔向けないで…!」
顔が赤い。
俺は絢に意地悪を言う。
「なんで?」
「なんでって…っ」
「言わなきゃわかんねぇし」
優が呆れている。
由美と奈菜は笑う。