空から君へ
絢をじっと見つめて目を離さない。
「ん?言えよ」
「陽のばか!意地悪!」
「なんのこと~?」
どんどん赤くなる絢。
楽しすぎる
「陽、いい加減にしとけよ・・・」
「本当に陽くんは変わらないね。ドSだよ」
「一ノ瀬君にだったらいじめられたいって子多いよね」
絢の顔が恐くなった。
とっさに窓のほうを見る。
絢が怒ると、マジ怖い。
だから…
「みんなさ、わざわざありがとうな」
今、伝えておかなきゃ、いつ会えるかわからない。
また
みんなで集まる日を信じて待つ。
「じゃ、帰るね」
「一ノ瀬君また来るね」
「絢はもう少し…」
俺は久々に優と語ろうと思う。
だから、
「絢、今日はお前も帰れ」
「なんで?」
「男同士、たまにはエッチな話もしたいんだよ」
「ば、バカ!」
「な、優?」
俺と優は笑いながら絢や由美、奈菜に言った。
優はわかってる。