空から君へ
空に届いた笑顔
「優ーっ!!」
「なんだよ絢・・・。」
「どっ…どっどっ…」
相変わらず・・・
焦りすぎ(笑)
今日も晴天
それは、ハピネスを運んでくるやつが笑っているからだ。
「どっ…どどどっ…」
「“鳥かお前は。落ち着けよ”」
空から見守りながら、優と言葉をハモらせた。
その言葉に、
絢がピクッと反応する。
「…今の…陽にそっくりだった…」
「天国で俺と言葉ハモらせてんじゃね?」
クスクス笑っている優。
まったく・・・
その通り。
俺は死んでもお前と合うんだな。
「で…どうした?」
「あのね、卒業式の答辞任されちゃったっ」
あのダメダメ絢も見違えた。
絢は、長かった髪…ロングヘアをショートカットにした。
俺との思い出を胸に、新しいスタートが何とか・・・。
死んでから、もうすぐ1年。
俺は今でも見守り続けている。
絢は強くなった。
微笑ましいことだな。
「陽なら…なんて言ってくれたかな?」
なにが新しいスタートだよ…。
俺のこと大スキなくせにさ。