涙のカケラ
でも、本当のことだ。あいつが″最後″なんていうから。
「んなことどうでもいいから!美咲ちゃんを探しに行けよ!」
「…っ!!!!」
俺は走り出した。美咲を見つけるために。
「美咲!美咲!!」
…叫んでも出てくるわけねぇだろ。
美咲はどこに行ったんだ?…あ、もしかしたら!
俺は、前美咲と弁当を食ったあの公園へ向かった。
予想通り…美咲がいた。桜の木に身を預けて座っていた…。
いや、違う座ってるんじゃねぇ…気を失ってるんだ!