涙のカケラ
朝だ。俺はどうやら眠っちまったらしい。
「優人!おはよう。ところでなんでここで寝てたの?」
え?…優人って言ったか?…なんで、君付けじゃないんだ?
それに、なんでここで寝てたの?だと?…記憶が戻ったのか?
「お前、記憶は?」
「へ?なんのこと?」
どうやら美咲は記憶喪失だったことを知らないらしい。
「そうか…。よかった…」
「??」
美咲は何が何だかわからないらしい…。だから俺は昨日のことをすべて話した。記憶喪失だったってことも。