涙のカケラ







美咲は突然意味不明なことを聞いてきた。んなの、お前が死ぬなんて思ってないから考えたこともねぇ…。てか、考えたくねぇ!






「だから、死んだら優人は新しい女の子と恋するのかな?って…」




美咲の目には涙が溜まっていた。多分、これを聞くのが怖かったんだろう。






「俺はお前だけだ…他の奴なんて…お前に比べたらっ!!」





「そっか…。でも、あたしが死んで優人がそのまま恋しないのは嫌だよ?」







…お前、もう死ね前提の話してんのか?…なんで今それを言うんだよ。







「…んなのしらねょ。てか俺はお前を死なさねぇ」






「………っ!あたしの気持ちも考えて!」






美咲は泣いていた。多分、俺が何回も無神経なことを言っているからだ。





< 170 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop