涙のカケラ
美咲は突然意味不明なことを聞いてきた。んなの、お前が死ぬなんて思ってないから考えたこともねぇ…。てか、考えたくねぇ!
「だから、死んだら優人は新しい女の子と恋するのかな?って…」
美咲の目には涙が溜まっていた。多分、これを聞くのが怖かったんだろう。
「俺はお前だけだ…他の奴なんて…お前に比べたらっ!!」
「そっか…。でも、あたしが死んで優人がそのまま恋しないのは嫌だよ?」
…お前、もう死ね前提の話してんのか?…なんで今それを言うんだよ。
「…んなのしらねょ。てか俺はお前を死なさねぇ」
「………っ!あたしの気持ちも考えて!」
美咲は泣いていた。多分、俺が何回も無神経なことを言っているからだ。