涙のカケラ
「何でもないよ!!…あ!絢香!」
「え?美咲…もしかして戻ったの!?」
「うん!」
絢香はあたしを抱きしめてきた。と、絢香の後ろにいた男の子に気付く。
「誰!?」
「え?洋介か?」
絢香の代わりに声を上げたのは優人だった。
「美咲に、言ってなかったけど…あたし洋介と付き合ってるの!」
「え!?聞いてないよ~」
絢香は謎だ!…なんであたしに教えてくれないのさ!
「洋介いつの間に!?」
「あ~…俺から告っちまった!」
優人のほうでもそういう話になっている。